制作事例

受注制作「象#1」 象コレクション初の文字モチーフ?

ライブで描いた「象」がご縁で

第二回墨刻展でのライブ創作パフォーマンスで、私は「象」を描いたわけですが、これをそこだけ切り取って欲しい!とのお声を頂いたのですが、作品としてお渡しすることはできないのです。

小作品の「象」をご依頼

そこで改めて、小作品として制作をご依頼を頂きました。
構成を考え直し百何十枚描いたでしょうか。
象の甲骨文字を単体で作品として成立させるに、かなり難しく、単なる「象という文字」になってしまっては墨刻ではありません。

行き詰った時には、教場で墨刻仲間の皆さんに4尺全紙にそれぞれの「象」を書くワークをしてもらうということもありました。ブレストにこういうことができるのは集団で活動していることの強みですね。ありがたいです。

白川静監修『漢字類編』より

ブレスト風景

依頼主様からいただいたコメント

無事にお引き渡しが完了し、以下の嬉しいコメントをいただきました。

絵画や象嵌、オブジェや小物、たくさんの象コレクションをしてきましたが、文字がモチーフとなった作品はこれが始めてです。考えつきませんでした。

早速玄関に掛けようとしましたが、思ってたより大きくリビングルームに掛けさせて貰いました。
掛けて見ると、ゾウの鼻が形も墨の濃淡も良いですね。そして、ゾウの表情は何か語りかけて来る感じがしますね。

リビングルームの今迄油絵を掛けていた所に「象」を掛けたら、その壁面が油絵の暗い感じから高松さんの作品で壁面も明るくなり部屋に合って映えている感じです。有難うございます、なお油絵は違う場所に掛けました。

明日は、作品名と作者名を書いた小さな「銘版」を作って額の下方に付けようと思ってます。多分、家に来られた方に聞かれると思いますので・・・。

大きさについては今後、要注意ですね。。。作品の内寸は小さくても、額装にする場合、マットの余白で周囲を囲みますので大きくなります。

作品を飾った依頼主さまのリビングの様子を、写真で見せていただきました。
色が溢れる数あるコレクションの中で、白と黒のコントラストはすっきりとしたスパイスになっていました。

それぞれ見方や感じ方は自由。
この作品は私から離れ、このように誰かの心の栄養になっていくのですね。
作品と対話し、共鳴し、出来上がる作品ひとつ一つは、以前もこれからも同じものはひとつとして存在しません。
この象はもう居なくなるのか。。。と思うと少し寂しい気持ちがしましたが、とても嬉しく、小さくても芸術ってパワフルだなと感じます。

描き上がっている展示作品を購入いただく場合ではない、今回のようなご注文を受けてから描く場合は、緊張感とエキサイティングが入り混る体験。私にとっても素晴らしい体験をさせていただきました。ありがとうございます。

避暑地のギャラリー展示イメージ

 

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