墨刻

墨刻とは

 

原賢翏(はらけんりょう)氏が主宰する、中国古代文字を題材とした現代芸術を追求する、
作家集団であり手法です。

墨刻の理念

今より3千余年以前、中国黄河流域に栄えた殷王朝で誕生した甲骨文と金文は漢字の源流であるとされ、私たち日本人を含む東アジアの漢字文化圏の文化の基盤のひとつを為しています。

神権政治国家であった殷王朝において、文字は神の意思、また神そのものを顕在化するものとして卜文(占いの文章)に刻されました。概念を物の形と関連付けて記号化し、意味を持たせたこれら漢字の祖先は、表意文字として世界中で唯一、今日までその流れを絶やすことなく生き続けています。

その始原の姿は、文字を創り文字のもとに生きた当時の人々の思念と生き様が、豊かで伸びやかな造形感覚によって象徴化されています。その根本にあるものは自然への畏敬の念であり、過酷な生活環境や社会の有様、人間同士の素朴な愛情、祖先血族の絆、また敵対し戦い略奪する残虐な心まで、人間が生きる赤裸々で瑞々しい姿が凝縮されています。

私たち「墨刻」は、これらの古代文字を題材として、古代の人々の「人間のエッセンス」に触れ、自分自身のエッセンスと交流せて自らの内面を掘り下げ、探求し、墨線によって表出することを目指しています。

“筆は刀、墨は刻み込むもの” —– 己が墨線を観る人の心に刻み込むが如く。

墨刻主宰 原賢翏

動画でご紹介

教場

日蓮宗日限祖師 本覚寺 台東区松が谷2-8-15